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Oracle DatabaseのGROUP BY句内では、SELECT句で指定した別名は参照できないため、ORA－00904のエラーが発生する。エラーを回避するには、エイリアス参照せずに同じ値を指定してあげれば良い。その場合、GROUB BY句内の指定が冗長となってしまうが仕様上仕方がない。


次のようなユーザテーブルから更新日時（登録日）ごとのユーザ数を取得したい場面があるとする。

```sql
select * from user_table;

  USER_ID                     UPDATE_DATE
_________ _______________________________
a         01-SEP-22 07.40.30.000000000 PM
b         31-OCT-22 04.50.30.000000000 PM
c         31-OCT-22 06.20.30.000000000 PM
d         31-OCT-22 09.30.30.000000000 PM
e         01-NOV-22 04.10.30.000000000 PM
```

登録日でグルーピングする必要があるため、to_char関数を使って日付を文字列（YYYY/MM/DD）に変換する。

また、カラムの別名をregister_dateとして、group by で参照するカラム名に指定した。

```sql
select count(*) as count, to_char(update_date, 'YYYY/MM/DD') as register_date from table group by register_date;

Error at Command Line : 1 Column : 163
Error report - 
SQL Error: ORA-00904: "REGISTER_DATE": invalid identifier
00904. 00000 - "%s: invalid identifier"
```

このSQLを実行すると、`ORA－00904`のエラーが発生する。

## 解決方法
ORA-00904は、無効あるいは存在しない列名を指定した際に発生する。

今回のケースだと、`group by register_date`の部分がエラーとなる。

Oracle Databaseでは、SELECT句で定義した別名はGROUP BY句で参照することができない。

そのため、次のように記載する必要がある。

```sql
select count(*) as count, to_char(update_date, 'YYYY/MM/DD') as register_date from table group by to_char(update_date, 'YYYY/MM/DD') order by update_date desc;

   COUNT   REGISTER_DATE
________ _______________
1        2022/09/01
3        2022/10/31
1        2022/11/01
```

`to_char(update_date, 'YYYY/MM/DD')`の指定が冗長となるがDBMSの仕様上仕方がない。

ちなみに、MySQLではSELECT句で付けた別名をGROUP BY句やORDER BY句で参照できるらしい。

Oracle DatabaseのGROUP BY句はエイリアスが参照できない

データベースにはRDBMSとRDBMS以外のNoSQLがあるが、NoSQLは今まで使ったことがなかったので触れてみる。そこで、NoSQLデータベースの中でも比較的人気なMongoDBを導入して試してみた。


データベースにはRDBMSとRDBMS以外のNoSQLがあるが、NoSQLは今まで使ったことがなかったので使ってみた。

NoSQLデータベースの中でも比較的人気なMongoDBを導入した。

## NoSQLとは

RDBMSがリレーショナルモデルで管理するデータベースであるのに対して、NoSQLはリレーショナルモデルを用いない。

NoSQLは以下の分類に分けられる。
- キー・バリュー型： キーとバリューだけの単純な構造のデータベース。
- カラム指向型： キー・バリューがカラムによってグループ化されているデータベース。
- ドキュメント指向型： JSONやXMLといったドキュメントで管理するデータベース。
- グラフ指向型： ノード間の関係を管理するデータベース。

## MongoDBとは
MongoDBはドキュメント指向型に分類され、BSON（バイナリ型JSON）と呼ばれるデータフォーマットを利用している。

複数のBSONはコレクションと呼ばれる単位で管理される。

扱うデータの種別によって、RDBMSに比べCRUD処理を高速に行えるメリットがある。

## 環境
* [MongoDB](https://www.mongodb.com) v4.4.13

## 導入

### インストール

[公式のインストール手順](https://www.mongodb.com/docs/manual/installation/)に沿ってインストールしていく。

```shell
$ brew tap mongodb/brew
$ brew update
$ brew install mongodb-community@4.4
```

パスを通す。
```shell
$ echo 'export PATH="/usr/local/opt/mongodb-community@4.4/bin:$PATH"' >> ~/.zshrc
```

Macのシステム起動時に自動起動させたい場合は、Homebrewのサービスに設定しておく。
```shell
$ brew services start mongodb/brew/mongodb-community@4.4
```

## 使い方

### シェルの起動
```shell
$ mongo
MongoDB shell version v4.4.13
connecting to: mongodb://127.0.0.1:27017/?compressors=disabled&gssapiServiceName=mongodb
Implicit session: session { "id" : UUID("hoge") }
MongoDB server version: 4.4.13
> 
```

MongoDBはデフォルトポート27017で立ち上がる。

### データベースの作成/切り替え
```shell
> use blog
switched to db blog
```

### データベースの状態
```shell
> db.stats()
{
        "db" : "blog",
        "collections" : 0,
        "views" : 0,
        "objects" : 0,
        "avgObjSize" : 0,
        "dataSize" : 0,
        "storageSize" : 0,
        "totalSize" : 0,
        "indexes" : 0,
        "indexSize" : 0,
        "scaleFactor" : 1,
        "fileSize" : 0,
        "fsUsedSize" : 0,
        "fsTotalSize" : 0,
        "ok" : 1
}
```

### コレクション（テーブル）作成
```shell
> db.createCollection('posts');
{ "ok" : 1 }
```

### ドキュメント（レコード）追加
```shell
> db.posts.insert({ title: 'テスト記事', text: 'テスト記事の本文' });
WriteResult({ "nInserted" : 1 })
```

### ドキュメント（レコード）取得
MongoDBでは、_idが主キーとして扱われる。
```shell
> db.posts.find({_id: ObjectId("626533b0dda7edc966d8f1e0")});
{ "_id" : ObjectId("626533b0dda7edc966d8f1e0"), "title" : "テスト記事", "text" : "テスト記事の本文" }
```

### ドキュメント（レコード）更新
updateの第1引数が検索条件、第2引数が更新内容となる。
```shell
> db.posts.update({_id: ObjectId("626533b0dda7edc966d8f1e0")}, { title: 'テスト記事_更新', text: 'テスト記事の本文_更新' });
```

### ドキュメント（レコード）削除
```shell
> db.posts.remove({_id: ObjectId("626533b0dda7edc966d8f1e0")});
```